こんにちは。aoitoriです。
思うところあって司法修習は今年も見送り、勉強を再開しています。
現在は、司法試験、予備試験の受験勉強中にも使用していたアガルートアカデミーの司法試験総合講義100をもう一度受講中です。
合格後の今だからこそ見えてくる「こうしておけばよかった」や、この間に学んだ効果的な勉強法の理論を取り入れた総合講義100(総合講義300にも適用できます。)の具体的な学習方法をご紹介します。
インプット系講座でしっかりとした土台を作る
予備試験、司法試験の受験勉強中、一番有効に活用できなかったと感じているのが、インプット系の講座です。
アガルートアカデミーでいうと、司法試験総合講義300と司法試験総合講義100が該当します。
▼総合講義300、総合講義100についての詳細はこちらからご確認ください。
総合講義300については、予備試験の受験勉強開始時に受講し、開始から終了までに8ヶ月の時間を要したにもかかわらず、視聴するだけで終わってしまって身にならなかったな、という感覚が残りました。
総合講義100については、総合講義300での失敗を踏まえ、予備試験合格後に音声ダウンロードを利用して音声だけで聴くという方法を取りました。
そのため、時間を無駄にしてしまうことはなかったのですが、理解しきれていない感覚が残りました。
▼私の総合講義300、総合講義100の実際の活用法、失敗談はこちらの記事でご紹介しています。
これらの失敗を踏まえ、現時点で考える理想の学習方法のポイントは次の5点です。
- 再生速度は1.5倍速が限度
- 条文を引く
- テキストに図を書き込む
- アクティブリコールで復習
- 1日の目標はチャプター数で設定
これらのポイントを抑えることで、時間をかけすぎることなく、その後のアウトプットに向けたしっかりとした土台ができると考えます。
詳しくみていきましょう。
1.5倍速で視聴
まずは動画の再生速度についてです。
総合講義100は音声ダウンロードを利用して、これまでに何度も聴いてきました。
そのため現在は2倍速で視聴していますが、何度も聴いたことがあってもたまに理解が追いつかない部分があるので、初めて受講する場合は1.5倍速くらいが限度ではないかと思います。
総合講義300を受講していた頃は、やたらと早い速度で受講しようとしたりもしていました。
しかし、1.4倍速を超えると理解度が下がるという研究もあるようなので、1.5倍速を限度に、理解が追いついていないな、と感じたら一時停止するなり速度を下げるなりして、スピードよりも理解を優先することをおすすめします。
▼動画の効果的な学習方法はこちらの記事でご紹介しています。
条文を引く
講座の視聴中は、指摘された条文は必ず自分の六法を使って引きます。
講師が読み上げてくれたり、テキストに引用してあるとしても、必ず、自分の六法を使って引きましょう。
論文試験本番では六法が使えます。
しかし、条文を見慣れていないと、本当にこの条文でいいのか不安になってしまいます。
条文自体や前後の規定、関連した条文への動きも含めて、条文・六法に慣れ親しむことが重要です。
面倒でも条文を引きましょう。
図を書き込む
アガルートアカデミーの総合講義100、300はテキストに必要な情報がすべて載っているので、講義中にメモを書き込む必要があることは少ないです。
しかし、人間関係や時系列等の図だけは自分で書き込むことをおすすめします。
実際に自分で書いてみることで、その論点が問題となっている場面が、似た事例との違いも含めて理解できます。
自分が論文試験の答案構成のときに用いる形式を意識して、自分なりのパターンで図式化するようにしましょう。
アクティブリコールで復習
講座の視聴後は簡単に復習をします。
タイミングは1つのチャプターが終わった直後がおすすめです。
方法はアクティブリコールが最適です。
アクティブリコールとは、何も見ずに学んだことを思い出す学習法です。
具体的には、テキストの該当範囲をざっとさらって、講義の視聴中に理解できなかった部分はもう一度読み直し、それが終わったら一旦テキストから目を離して覚えたい部分を書き出してみます。
きれいなノートを作るのが目的ではなく、思い出すことと覚えている部分/覚えていない部分を確認することが目的なので、殴り書きで十分です。
そして、覚えていなかった部分はテキストに戻ってもう一度確認し、もう一度テキストから離れて書き出してみます。
これを覚えたい部分を自力で再現できるようになるまで繰り返します。
大変そうに感じるかもしれませんが、1つのチャプター毎に行えば、覚えるべきポイントはいくつもないし、やったばかりで記憶も新しいので、ほんの数分、再生速度を上げることで稼いだ時間分くらいでできます。
これをやるかやらないかで知識の定着度が全く違うので、インプット講座を受講したけれど何も残らなかった、という事態を防ぐために、ぜひ取り入れてみてください。
▼アクティブリコールの詳細はこちらの記事でご紹介しています。
1日の目標はチャプター数で設定
最後に、講座を受講し切るための目標の立て方についてです。
私の場合、総合講義300の受講完了までにダラダラと時間を費やすことになってしまった原因の一つは、しっかりした目標を立てていなかったことだと気づきました。
総合講義300、100は講義の時間数がトータルで約300時間、約100時間で、各科目の時間数も、一つのチャプターごとの時間もまちまちです。
そのため、総合講義300受講時は大体1日何時間くらい、できるだけ多くやろう、程度の曖昧な目標を立てていました。
しかし、目標はチャプター数で管理することをおすすめします。
どれくらいの期間で受講を終えたいか、可処分時間との関係でどれくらいの期間で終えられそうかを見積もったら、1日にやるべきチャプター数に換算して目標を設定します。
具体的には、総合講義100なら、講義時間数はトータルで約100時間なので、1日2時間勉強できるとして50日、チャプター数は全部で790チャプターあるので(チャプター数は受講年度によって異なるので、ご自身の講座をご確認ください。)、1日16チャプター進めればいいことになります。
さらに、1週間にこなせるチャプター数と各科目のチャプター数を確認して、1週間ごとの具体的な目標を立てていきます。
民法は200チャプターなので、2週間弱で終わるから、今週は民法の半分まで、次の週で民法を終わらせて、その次の週は商法・・・といった具合です。
こうすることで予定より進んでいるのか遅れているのかが明確になり、予定通りに終わらせることができます。
時間数で管理していると、今トータルで何時間分の講義を進めたのかがわからなくなってしまうので、ズルズルと完了時期が遅れてしまいます。
具体的でわかりやすい目標を設定することはやる気のアップにもつながるので、面倒でも一度、時間数やチャプター数を計算してみてください。
▼総合講義300はこちらから受講できます。ガイダンスやサンプル講義もあるので、ぜひチェックしてみてください。
▼総合講義100はこちらから受講できます。ガイダンスやサンプル講義もあるので、ぜひチェックしてみてください。
今日もお読みいただきありがとうございます。
みなさまの合格に向けて参考にしていただければ幸いです。