こんにちは。aoitoriです。
司法試験や予備試験の論文式試験など、長文を手書きする試験には万年筆が最適と考えています。
そこで、私が実際に試験で使用したものを含め、論文試験におすすめの万年筆をご紹介します。
万年筆に興味を持ったら金ペンを使ってみてほしい
先日の記事で論文試験に万年筆がおすすめの理由とお試し用の万年筆としておすすめのものをご紹介しました。
万年筆に興味を持っていただいたなら、ぜひペン先の素材として金を使用した金ペンを手にとってみてほしいと思います。
ペンを紙に走らせたときの滑らかさとタッチの心地よさを味わえるのが金ペンだからです。
鉄に比べて金は弾力性があるので、金でできたニブはサスペンションのような役割をして筆記時の振動を吸収してくれます。
これが万年筆、特に金ペンの書き心地の良さの理由であり、長文筆記でも手が疲れにくい理由です。
金ペン入門におすすめの万年筆
それではおすすめの万年筆をご紹介していきましょう。
まずは比較的安価なエントリーモデルから。
▼万年筆の定番パイロットのカスタムシリーズの一番コンパクトなモデルです。
▼ソリッドなデザインがお好みの方にはこちら。
▼インク容量の大きさで選ぶならこちら。
上記3本は全て同じニブ(パイロットの5号ニブ)が使用されています。
なので、書き心地に大きな違いはありません。
カスタム74とカスタムヘリテイジ91はコンバーター・カートリッジ両用式なのに対し、カスタムヘリテイジ92は吸入式です。
カスタム74、カスタムヘリテイジ91を選ぶ場合はコンバーターCON-70Nを一緒に購入することをおすすめします。
CON-70Nはプッシュ式のコンバーターで大容量です。
私が論文用万年筆としてパイロットの万年筆をまずおすすめする理由はこのコンバーターが使えるところにあります。
カスタムヘリテイジ92はペン軸に直接インクを入れる吸入式の万年筆です。
コンバーターよりたくさんのインクを入れられるので、試験中にインクの心配をしたくない方におすすめです。
▼ペン先の大きさにこだわるならこちら。
大型のペン先が魅力です。
▼軸やインクのカラー展開が魅力のセーラー万年筆の金ペンエントリーモデル。
プラチナやセーラーの万年筆を使うなら、普段はコンバーター、試験本番はカートリッジインク、という使い方もありかもしれません。
こちらのクラスの金ペンを使ってみてさらにアップグレードしたい場合は、こちらのペンを、洗浄中のスペアや試験本番の予備の万年筆として活用することができます。
論文試験本番におすすめの万年筆
上述しましたが万年筆はペン先がサスペンションのような働きをします。
そして、サスペンションの役割は小型よりは大型のペン先の方が効果が高いです。
そのため、万年筆の疲れにくさを最大限享受したいなら、大型のペン先が装備された万年筆がおすすめです。
私も、使い始めた当初はパイロットのカスタムヘリテイジ91や92を使っていましたが、ペンを紙に置いたときの「コツン」とした感覚が気になり、いろいろとジプシーを続けた末、パイロットのカスタム823(5号ニブよりも大型の15号ニブが使用されています。)に行きつきました。
そこで、上記のエントリーモデルよりも大型のニブを装備した、論文試験本番に使うのにこれなら絶対に後悔しない、という万年筆をご紹介します。
▼実用性最高レベルの万年筆。
私も使用しているものです。
プランジャー式という軸いっぱいにインクを入れられる吸入式の万年筆でとにかく大容量。
予備試験も司法試験も論文試験中にインク切れを起こすことなく乗り切れました。
▼吸入式の万年筆はお手入れが難しそう、という方におすすめ。
大容量でおすすめのコンバーターCON-70Nが付属しています。
▼大型18Kペン先採用で良心的な価格。
▼セーラーの大型万年筆には21Kが採用されています。
パイロットやプラチナの万年筆は個体差が少なく品質が安定しているので、オンラインショップでも安心して買える印象です。
セーラーは使用した本数が少ないので正確には言えませんが、サリサリした書き心地のものを入手したことがあります。
これがセーラーの特徴なのか個体差なのかわかりませんが、調整を念頭に購入するのが無難かと思います。
ペン種はF(細字)がおすすめです。
大きな字を書かれる方は FM、MFでもいいかもしれません。
長時間疲れずに書くためには軟調ニブは適さないと思います。
万年筆を使うと決めたなら、いきなりこのクラスの万年筆を手にするのが、あれこれと手を出すよりもコストパフォーマンスがいいかもしれません。
海外メーカーの万年筆を使いたい場合は
ここまでおすすめしてきたのは全て国内メーカーの万年筆です。
その理由は、漢字をたくさん書く論文試験では国内メーカーの細字程度の字幅がちょうどいいと考えるからです。
海外メーカーの万年筆は国内メーカーのものと比べ一回りかそれ以上太くなるので、国内メーカー細字相当の字幅のものを見つけるのが大変だからです。
また、海外メーカーのものは国内メーカーのものに比べ割高になるからです。
しかし、モンブランやペリカン、そのほかにも魅力的な海外メーカーの万年筆はたくさんあります。
そういった海外メーカーの万年筆を論文試験にも使いたい場合のことをお話ししようと思います。
モンブランは年代物を中古で入手
万年筆といえばモンブランをイメージする方も多いのではないでしょうか。
しかし、論文用万年筆としておすすめしなかった理由は、高額であることと、現行のニブは漢字を書くのに適しているとはいえないからです。
そこで、どうしてもモンブランの万年筆を使いたい、という方には2000年代以前のものを中古で入手することをおすすめします。
現在のニブ、特に細字のニブが両サイドから削って細くしているのに対し、昔のものは全体的に細くできているようで、漢字を書いても違和感のないものが多いように思います。
万年筆愛好家にとって149は憧れですが、速く大量に書く論文試験では大きすぎる気がします。
146ぐらいがベストではないでしょうか。
ペリカンは調整を行ってくれるお店で入手
モンブランと双璧をなすのがペリカンです。
奥深い輝きのストライプ柄のスーべレーンは私も大好きです。
しかし、ペン先の個体差が大きい印象があります。
そのためペリカンの万年筆を購入する際は、試し書きをしてから購入するか、調整をしてくれるお店で購入するのがおすすめです。
サイズはスーべレーン600がおすすめです。
手が大きい方は800でもいいかもしれません。
内部のパーツが金属になるため600に比べグッと重くなります。
400だと細くて手が痛くなりやすいように思います。
長くなってしまいましたが、司法試験や予備試験といった長文を手書きする試験向けという観点からみたおすすめの万年筆のご紹介でした。
▼私が受験勉強、試験本番に使用していたおすすめ文房具はこちらの記事でご紹介しています。
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今日もお読みいただき、ありがとうございます。
みなさまの合格に向けて参考にしていただければ幸いです。