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予備試験・司法試験|時間がない人におすすめの論文対策①問題演習

インプット/短答/論文/口述対策

こんにちは。aoitoriです。

予備試験・司法試験の山場、論文式試験の対策として、特に時間がない受験生向けの効率的な勉強法をまとめてみました。

論文対策でつまずいてしまった方、論文対策を効率よく進めたい方、論文対策を始めたものの時間がかかりすぎて初めにやったことを忘れてしまって不安な方におすすめの記事です。

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論文対策は問題演習/論証を覚えるの2本立て

まず、効率的な論文対策の大まかなイメージをお伝えすると、

  • 問題演習
  • 論証を覚える

の2本立てです。

論点主義や論証の貼り付けには批判のあるところですが、

解釈に争いがあるからこそ論点が存在するので、試験で論点に触れないわけにはいかないし、

事前に準備できる部分は準備していくという意味で論証を覚える作業も必要だと考えています。

ただ、論点が関係したら何でもかんでも覚えた論証を貼り付ければいいというわけではなく、問題に応じて論証のボリュームを調整したりする必要はあるし、

問題文で与えられた事実に即して、論点を適切に処理した上で当てはめもしっかりと、というのが今の司法試験で求められていることかな、と思います。

問題演習はテーマを決めて繰り返し

アガルート重問.jpg

前置きはこれくらいにして、さっそく効率的な論文対策の勉強法についてみていきましょう。

まずは問題演習についてです。

つまずきをなくすポイントは難易度を下げること

予備試験・司法試験の受験勉強の中で一番つまずきやすいのが、インプット終了後、論文対策開始の時点だと思います。

論文対策の最終形は過去問演習や答練ですが、そこに行き着くまでの間の部分をどう埋めていくかが課題になります。

ここで難しすぎることをやろうとしてしまうのがつまずきの原因です。

各予備校でも論文の問題演習への橋渡し的な講座が用意されていたりもしますが、時間が十分に確保できない受験生の場合、一刻も早くメインの教材に入っていきたいところです。

そこでおすすめなのが、教材としては論文対策のメインとなる論文問題演習系のものを用いつつ、1周目は難易度を下げた学習をする、という方法です。

具体的な教材についてですが、私はアガルートアカデミーのカリキュラムを受講していたので、それに含まれる重要問題習得講座を論文対策のメイン教材として使用していました。

そのため、重要問題習得講座及びそのテキストを使用することを前提に説明をしていきたいと思います。

教材選びは、ひねりのない基本的な問題が中心となっているか、基本論点を網羅しているか、解答例の正確性を基準に行うといいと思います。

この段階では論文過去問は、ひねりがあって難しすぎるのと網羅性に欠けるのでおすすめできません。

▼重要問題習得講座はこちらから受講できます。ガイダンスやサンプル講義もあるので、ぜひチェックしてみてください。

【2024・2025年試験対応】司法試験|重要問題習得講座 | アガルートアカデミー
本講座は,既に基本的知識と基本的な論文答案の書き方を習得している方を対象として,問題演習と約65時間の講義で論文問題を速やかに処理する力を養成する講座です。約450問の問題演習を通して,論文問題を速やかに処理する力を身に着け,論文式試験に向けて万全の対策をすることができます。

▼カリキュラムの詳細はこちらで確認できます。



1周目は自力で解かなくてOK

では、どうやって難易度を下げるかについて説明していきます。

論文問題演習系の講座だと、まず自力で答案作成や答案構成をするように、と指導されることがあると思いますが、インプット終了直後でそれは無理です。

ここで、自分には向いていない・無理だと諦めたり、インプットが足りないんだとインプットに戻ったりしないでほしいと思います。

効率よく実力をつけるためのポイントは、ちょっと頑張ればできる難易度の練習をすることです。

そのため、自力で答案作成や答案構成が難しすぎると感じたらこの時点でそれをやることは控えます。

その代わり、問題を読んで一応論点を抽出したり結論を考えたりしたら、すぐに解答解説を読みます。

読むだけだと知識が定着しないので、解答例をまとめる感じで答案構成を作ります。

これが1周目のメインの学習になります。

論点抽出や結論を考えるのも難しいようでしたら、それも省いて、問題文、解答解説を読んで、解答例をもとに答案構成を作るのみで大丈夫です。

ノート作成は不要。繰り返し書く

ここで注意していただきたいのは、ノートは作らないということです。

答案構成を作るに際し、後から見返せるような綺麗なノートを作りたくなるかもしれません。

しかし、これは時間がかかる割に効果が薄いです。

私もはじめの頃、ノートをどう作るかで試行錯誤して時間を無駄にしてしまいました。

私の場合、3年間の受験期間中に度々ブランクがありますが、この期間はノート作りやそれに使う文房具に試行錯誤していた期間が含まれています。

今から考えると無駄な時間だったと思うので、時間がない受験生の方は同じ轍を踏まぬようお気をつけください。

そして、論文の問題集は繰り返し解くことになりますが、論文式試験は手で書く試験なので、書く力を鍛えるためにも周回を重ねるたびにその都度書くのがおすすめです。

また、周回を重ねるにつれて、その段階で習得すべき内容が変わってくるので、はじめからそれを見越してノートを作るのは難しいです。

そのため、周回を重ねるたびに問題集に戻り、新たに答案構成を書き直す、という勉強方法をおすすめします。

1回1回書くことで、書くスピードと読みやすさのバランスを取る練習にもなります。

周回を重ねるごとにレベルアップ

上述のように、1周目は解答例をまとめる感じで答案構成を作成するのがメインです。

2周目以降はレベルアップをはかっていきます。

ここでも、ちょっと頑張ればできる難易度に調整するように気をつけて、問題文を読んで論点抽出をしよう、とか、論理の運びを考えよう、とかテーマを決めて自力でアウトプットする要素を加えていきます。

そして再び解答例を読んで答案構成です。

この答案構成も、その周回で自分が習得したいテーマを設定してそれに重点を置いて作成するといいと思います。

論点抽出をテーマにしたなら論点の流れに重点を置いて、論理の運びをテーマにしたなら結論に至るまでの流れに重点を置いて、といった具合です。

答案構成を作る際は、常に、今自分が習得したい知識は何かを意識します。

そうすると、はじめは何でもかんでも書き写さなければいけないような気がしていたものが、ここは現場で考えるから書かなくてOKとか、何回やってもこの論点の理由づけが覚えられないな、とか、今の自分に必要な部分が見えるようになってきます。

ちなみに、答案構成を作成、と書いていますが、必ずしも矢印等の記号を使った図表の形式にする必要はありません。

むしろ、論文式試験本番では文章で表現するので、矢印などの記号を使わなくても読みやすいかも考慮しつつ、なるべく文章の形で作成した方がいいと思います。

キーワードを矢印でつなぐような典型的な答案構成の周回があってもいいと思いますが、それだけだと本番で文章化するのに戸惑うことがあります。

私の場合、最後の方は、論証の覚えていない部分や問題提起の仕方など、本番自力で書けないな、と思う部分を書き殴る感じになっていました。

自力で答案構成ができるようになったら卒業

大体3〜5周くらいすると問題文を読んで自力で答案構成ができるようになってくると思います。

そうしたら問題集は卒業です。

予備試験・司法試験の論文過去問やさらに時間があれば旧司法試験の論文過去問に移りましょう。

アガルートの重要問題習得講座のテキストのような基本問題を中心とした問題集の場合、自力で答案構成をできるようになったら十分で、そこからさらにやり込む必要はないと思います。

それよりもひねりがあったりまだ議論が尽くされていない分野が出題されたりする過去問の方に時間を回しましょう。

▼アガルートの重要問題習得講座を使った勉強法はこちらの記事でまとめています。

アガルートアカデミー司法試験|重要問題習得講座を使った勉強法
予備試験、司法試験の論文対策におけるメイン教材というべき重要問題習得講座。はじめから完璧にこなそうとせず、何周かして知識を上塗りするように学習を進めるのがおすすめです。

並行して論証を覚える

問題演習を効率的に進めるために、並行して論証を覚える学習を行います。

問題演習の中で論証を覚えることもできますが、問題演習では他にも習得すべきことがあるので、論証を覚える作業は別にやっておくと問題演習がスムーズに進められます。

本体を組み立てる前にあらかじめパーツを作っておくイメージです。

論証を覚える勉強法について、詳しくは次の記事でご紹介していきたいと思います。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
みなさまの合格に向けて参考にしていただければ幸いです。