こんにちは。aoitoriです。
予備試験・司法試験の短答対策として、過去問を回すのが定番の勉強法です。
しかし、ただ周回を重ねるだけだと、時間がかかる割に成果は上がりません。
そこで、効率的な周回の重ね方についてまとめてみました。
時間がない受験生の方、短答対策はサクッと終わらせて論文対策により時間をかけたい方におすすめの記事です。
周回の重ね方
短答対策において、過去問は1周回しただけでは不十分で何周も周回を重ねていきます。
しかし、予備試験・司法試験の短答式試験の過去問もかなりの年数分蓄積してきているので、全てを回すのは時間がかかりすぎます。
そして、回すことを目的にしてしまうと、学習効果が薄く、成果が上がらなくなってしまいます。
そこで効率的な周回の重ね方について説明したいと思います。
▼時間がない人向けの短答対策おすすめの具体的な勉強法はこちらの記事でまとめています。
1周目は全問解説まで読む
時間がない方向けの短答対策として、1周目から過去問を使用することをおすすめしますが、初学者の方は、インプット講座を終えた段階でいきなり自信を持って正答を導けることはまずないと思います。
そのため、1周目は短答用のインプットの段階と位置付けます。
学習経験者の方や予備試験合格後司法試験に向けての短答対策の場合は、このステップは飛ばしてください。
解く問題は、直近5年分程度に年度で問題数を絞った上での全問です。
過去問全てを1周できれば理想ですが、全範囲を1周するのに時間がかかりすぎても、はじめの方にやったことを忘れてしまいよくないですし、とにかく短答対策に時間をかけすぎてはいけません。
そこで、出題範囲は全範囲をカバーした上で、年度数を制限することで問題数を絞ります。
1度に解く問題数と時間を決めて一応解いた後、解説を読んでいきましょう。
2周目は問題数を増やし全問
2周目からはいよいよ問題演習の要素を強めていきます。
問題数と時間を決めて本番のつもりで解きます。
ただし、組み合わせ問題でも組み合わせの選択肢は気にせずに、肢ごとに解答します。
解く問題は、1周目で解いた問題(直近5年分)に5年分程度追加しましょう。
2周目からは、全問の解説を読む必要はないので、しっかり答え合わせをし、間違えた肢、自信を持って解答できずに「?」を付けた肢について解説を確認します。
そして、2周目からは問題集の解説だけではなく判例六法か択一六法の該当箇所も確認し、マークしていきます。
3周目以降は間違えた問題を中心に
3周目以降は間違えた問題を中心に解いていきます。
過去問全てを解き終わるまでは、周回を重ねるごとに数年分を追加し、追加した年度のものは全問解きます。
2周目で解いた問題は、間違えたり「?」マークをつけたりで、付箋が立っているものだけ解きます。
そして、3周目で間違えた選択肢について解説と判例六法/択一六法の該当箇所を確認しマークします。
4周目以降はこの繰り返しです。
付箋が立っている問題は、のちの周回で正解しても繰り返し解きます。
周回を重ねることを前提としたマークの仕方
このように短答対策は、過去問集も判例六法・択一六法も繰り返すことが基本になります。
そのため、マークの仕方に一工夫していました。
まず、過去問集の方は、間違えた問題と肢についてマークしていきます。
間違えた問題というのは、肢1つでも間違えた問題です。
私は、間違えた問題には問題側に付箋を立て、間違えた肢には解説欄の方にシャーペンでチェックマークをつけていました。
付箋は、横向きで問題集からはみ出すように一番上に貼り、そこから周回を重ねて正解できたら一段ずつ下に移動していきます。
再び間違えたら付箋はそのままで、解説欄のチェックマークを再度記入します。
こうすることで苦手な問題・選択肢が一目瞭然になります。
判例六法・択一六法については、肢の正解を導くのに必要だった知識にカラーシャープで下線を引いていました。
同じところを何度も確認した場合は、その度にマークし直して、何度も確認したことがわかるようにしました。
1周目は直線、2周目は直線を1本追加し2本線、3周目は波線、のように周回ごとにマークの仕方を変えると、現時点で確認が必要な知識がわかりやすいです。
マーカーを使用する場合は、薄い色から初めて塗り重ねていくのもありかもしれません。
▼アガルートの短答対策講座を使用した勉強法はこちらの記事でまとめています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
みなさまの短答対策の参考にしていただければ幸いです。