こんにちは。aoitoriです。
予備試験の山場である論文式試験の合格後、最終合格へ向けての締めくくり、口述試験。
十分な勉強時間が確保できない兼業受験生の場合、専業受験生に比べ長期計画で予備試験・司法試験に臨むことになると思います。
その過程で、思ったよりも早く論文式試験に合格してしまった、というパターンがあると思うのですが、そんな方にもおすすめの論文合格発表後からでも間に合う口述対策の勉強法をお伝えします。
基本は論文合格も想定して勉強を継続すべし
私の場合、予備試験1年目も2年目も、圧倒的に勉強不足の状態で論文式試験を受けに行っていました。
そのためまさか合格しているとは思わず、論文終了後は、次年度の予備試験合格に向けた計画を練り直し、少しゆっくりする期間に充てていました。
それが少しの休養で済んだならよかったのですが、そのままペースを崩してしまい、ほぼ何も勉強しないまま2ヶ月ほど過ごしてしまう、というのが論文終了後のパターンでした。
しかし、予備試験2年目は予想に反し論文に合格し、それから口述試験まで、「口述に落ちてまた来年短答からやり直しなんじゃないか、今年の論文合格はまぐれで次は論文も無理なんじゃないか」と生きた心地がしなかったです。
なので、論文終了後も少し休んだら勉強の習慣が消えてしまう前に切り替えて、次の学習をはじめられるのが理想だと思います。
そして、論文の発表までの期間は合格か不合格かわからない中途半端な期間なので、両方のパターンに対応すべく、全般的な論文対策を継続しつつ、実務基礎科目と刑事訴訟法・刑法各論に重点を置く、という勉強法をおすすめします。
論文合格後口述試験までの勉強法
とはいえ、論文終了後全く勉強できなかった、あるいは合格を想定していなくて、口述対策は手付かず、という方もご安心ください。
私も論文終了後2ヶ月勉強が手付かずでしたが、なんとか1回目の口述試験で合格できました。
論文合格を知った後、口述試験までにやったことをまとめると以下の通りです。
- 口述過去問再現集に目を通す
- アガルートの実務基礎科目対策講座、論証集の「使い方」刑法各論部分の音声を繰り返し聴く
- アガルートの実務基礎科目対策講座のテキストを確認する
- 類型別通読
- 基本刑法Ⅱ通読
具体的に説明していきます。
まずは口述過去問の再現集を入手
論文合格を知った後、まずやったことは、口述過去問の再現集の入手です。
私は辰巳のハンドブックを使用しました。
合格発表の次の日に実店舗に購入に走りました。
口述過去問の再現集は、各種予備校が実施する口述模試に参加することでも入手できるようです。
しかし、私の場合、朝と夕〜夜は家事で埋まっていて、模試や勉強に使えるのは日中だけだったため、模試に参加してしまうと移動の時間等も踏まえ、勉強できる日が1日潰れてしまうと考え、口述模試への参加は見送りました。
実は弁理士試験の時も口述模試の申し込みに間に合わず、ぶっつけ本番で口述試験に臨みました。
その経験があったため、口述模試は受けられなくても大丈夫、という判断に至ったということもあります。
口述模試は受けられるのであれば受けておいた方がいいです。
でも、諸事情で受けられない場合でも大丈夫、ということを覚えておいていただきたいです。
そこからは、まず口述再現の部分のみを切り離してファイリングしました。
そして持ち歩き、自分だったらなんと答えるか、完全解は何かを考えながら何度も読み込みました。
家事や移動の時間は講義の音声を繰り返し聴く
家事や移動の間は、音声ダウンロードをしたアガルートの実務基礎科目対策講座と論証集の「使い方」の刑法各論の部分を繰り返し聞きました。
テキストの理解の穴を埋める
机に向かって勉強できる時間にはアガルートの実務基礎科目対策講座の講義を聞きつつテキストを確認し、理解が曖昧な部分について、要件事実論の部分は大島本や類型別、刑事系の部分は条文にあたったりして、自分の言葉で説明できるように努めました。
基本書通読
これらと並行して類型別と基本刑法Ⅱを通読しました。
刑事は、基本刑法Ⅱのおかげで答えられたので、本当にやっておいてよかったと思っています。
大島本は、学習開始の初期段階に通読したことがあるのですが、口述直前期には時間がなくて通読はできず、理解があやふやな部分だけピンポイントで読みました。
私はアガルートのカリキュラムを受講していたため、そちらをメインとした学習をしていましたが、この時期だけは積極的に基本書の通読を取り入れました。
大島本、類型別、基本刑法Ⅱは口述対策として定番となっている感じなので、他の受験生と差をつけられないためにも一度通読することをおすすめします。
類型別は薄いのですぐに読み終わりますし、大島本、基本刑法Ⅱはわかりやすいので読んでいて楽しいです。
使用教材
使用教材をまとめておきます。
早いうちに準備しておけると安心ですね。
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みなさまの合格に向けて参考にしていただければ幸いです。