こんにちは。aoitoriです。
アガルートアカデミーの講座を使って実際に私がおこなった内容をもとに、予備試験・司法試験の短答対策としておすすめの勉強法をご紹介します。
短答対策には講座付属の過去問集を使用
私の場合、論文対策は試行錯誤したのに対し、短答対策はスムーズに進みました。
総合講義300の視聴が終わったあと、論文対策として重要問題習得講座を、短答対策として過去問を始めたのですが、重要問題の方はなかなか進まなかったのに対し、短答過去問は着々と進められました。
過去問集は、予備試験、司法試験を通してアガルートアカデミーの短答対策用の講座の付属テキストを使用しました。
解説に過不足がなく使いやすいです。
▼予備試験、司法試験ともに短答式試験がある上三法(憲法・民法・刑法)はこちらの講座です。
▼予備試験にだけ短答式試験がある下四法(行政法・商法・民事訴訟法・刑事訴訟法)はこちらの講座です。
上三法の方は、短答過去問解析講座と短答知識完成講座に分かれています。
下四方の方は、短答過去問解析講座Ⅱのみです。
ちょっと講座の構成がややこしいですね。
▼カリキュラムには3つとも入っているのでご安心を。
短答対策開始のタイミングは総合講義300視聴終了後すぐ
開始のタイミングは、総合講義300=インプット講座終了後すぐです。
できれば、総合講義300の1科目目が終わったところで開始し、総合講義300や論証集の「使い方」、重要問題習得講座と並行して進められるといいと思います。
無理そうであれば、総合講義300の7科目全てが終わったところからは始めましょう。
総合講義300の後に始めるべき講座の優先順位は、高い方から、
論証集の「使い方」
↓
重要問題習得講座
↓
短答対策
です。
私は、短答対策のやりやすさから順番が逆になってしまい、論文対策が不十分になってしまいました。
短答対策はいきなり過去問からでOK
勉強法としては、「いきなり過去問を解き始める」で大丈夫です。
と言っても、はじめは一つも正解できないくらいだと思います。
そこではじめの1〜2周は、問題を読んで一応自分なりに考えて、すぐに解答・解説を読む、というふうにインプットの要素を取り入れて学習を進めるといいと思います。
この段階で、解説に出てきた参照条文は必ず引いておきましょう。
判例も一緒に確認できる判例六法がおすすめです。
「過去問のみ繰り返す」は非効率
短答対策としては過去問をひたすら繰り返す、という勉強法が推奨されることが多いように思いますが、予備試験、司法試験の短答対策としては非効率的だと思います。
なぜなら、短答式試験であっても過去問がそのまま出題されることはないから、です。
他の資格試験だと、全く同じ選択肢が出題されたりすることもあるので、過去問だけ繰り返す、という勉強法でも対処できるのですが、予備試験、司法試験の場合、今のところ、全く同じ肢が出題されたことはほとんどないはずです。
既視感のある選択肢はだいたい一部が変わっていて、
「これと似たような肢はみたことある。だけど、この条件の場合どうなるんだっけ?」
と、過去問だけでは判断しきれない絶妙な肢が出題されるのです。
そして、予備試験、司法試験も新制度開始から年数が経ち、過去問もだいぶ溜まってきています。
これを繰り返すには、特に下四法もある予備試験の場合、時間がかかりすぎます。
ひとつひとつの選択肢を丁寧に
そこでおすすめしたいのが、短答過去問のひとつひとつの選択肢を丁寧に理解することです。
学習段階では、「問題に正解できればいい」という考えは捨てて、選択肢ひとつひとつについて、理由付きで正誤を判定できるように丁寧に解いていきます。
直前期まで1問何分と言った時間配分も気にしなくていいと思います。
実力がついてくれば、時間配分のテクニックが必要なほど制限時間がシビアな試験ではありません。
そして、2〜3周目になって解説に書いてあることや条文、判例六法に出てくる判例等の基礎知識が理解できるようになってきたら、周辺知識や関連分野とのつながりにも目を向けていきましょう。
私は、1年目、2年目の予備試験受験の際は過去問集(と時々判例六法)しか使用しませんでした。
しかし過去問のみの勉強に限界を感じ、3年目の司法試験受験の際は、択一六法を導入し、間違えた肢の正解の根拠となる条文周りを確認しました。
ひとつひとつの選択肢を丁寧にやっていくと時間がかかると思います。
なので、少なくともはじめの何周かは、過去問についても全年度分やる必要はないと思います。
ご自身の可処分時間との兼ね合いで、3年分とか5年分とか、まずは論文対策と両立しつつ無理なく回せる範囲に絞って、回数を重ねるごとに解く年数を増やしていけばいいと思います。
直前期まで暗記は不要
そして、短答対策の初期段階ではがんばって暗記することはしなくていいです。
過去問の解説や判例六法、択一六法の該当箇所を確認しつつ何周もするうちに、自然と頭に残るようになってきます。
論文対策を進めるうちにすんなり解けるようになる問題もあります。
私の場合、2年目、2度目の予備試験受験に向けた勉強の際に、1年目で5周くらいはしたのに、同じ肢で相変わらず間違えていて、成長のなさに愕然としました。
そこで暗記が足りないのだろうと、エビングハウスの忘却曲線の理論に基づいて開発された暗記アプリを利用してみたのですが、効果は上がりませんでした。
アプリを使うために環境を構築した手間や入力の時間がもったいなかったと思います。
暗記に頼るのは直前期になってもどうしても覚えられない短答プロパーの単純知識だけにして、基本は短答対策も理解を深める方向で進めましょう。
直前期における暗記も、難しく考えずに判例六法や択一六法を参照するだけで十分です。
短答対策はなるべく手間を省き、その分を論文対策に回すのが短期合格のためのコツです。
▼過去問集を利用しただけで短答の講義には手が回らなかったので、今年度のカリキュラムの中から受講するとしたら当時はなかったライトカリキュラムを選びます。
▼私が使用した教材別の勉強法はこちらの記事でまとめています。
そこで、私が実際に行った具体的な勉強法を教材別にまとめました。
今日もお読みいただき、ありがとうございます。
みなさまの学習の参考にしていただければ幸いです。